お位牌のお手入れとこだわりのポイント
当店のホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。おだやかで過ごしやすい季節になりましたね。春も深まり、過ごしやすい5月がやってきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。さて、お位牌はご先祖や大切な人の魂を祀る仏具として、大切に保管されています。そのため、適切な手入れとご供養を行うことが重要になってきます。以前の記事では、お位牌の基本的な手入れ方法をご紹介しましたが、今回はさらに細やかなお手入れ方法についてご紹介していきます。
■過去記事一覧
お仏壇のお手入れの方法について
https://www.moriya-butudan.com/news/column/20230906-344/
故人を偲ぶ大切なお位牌とおりんを掃除する方法について
https://www.moriya-butudan.com/news/column/20231106-347/
■お位牌の手入れの方法について
基本的には日ごろのお手入れとして週に一度くらい埃を払う程度で良いと思います。細かな部分は、春と秋のお彼岸、お盆、年末や法事の前などのタイミングでされますと覚えやすく年間のルーティンになるのではないでしょうか。
※漆は水には強いのですが、下地は水に弱いからです。
金を施してある部分や、金箔・金粉のお位牌は、拭いたりさわったりするとはがれやすいので、定期的にホコリを払う程度で抑えることがオススメです。
※金はとてもやわらかく薄く伸びる特性をもっています。
■お位牌やお仏壇の掃除の頻度について
基本的には毎日のルーティン掃除が理想的です。特に埃を払うことは重要です。しかし、細かな場所や手の届きにくい場所の徹底的な掃除は毎日行うのは大変なので、年に2~3回のタイミングを決めて大掃除を行うのがよいでしょう。一般的には、春のお彼岸、夏のお盆、秋のお彼岸、年末の4つの時期に集中的に掃除を行うのが一般的です。
お位牌や仏壇は年月が経つと、味が出てきます。ムリに水拭きなどをせずに趣があるモノであると理解することも良いでしょう。なので、日々のお手入れと定期的なお掃除で十分で、法要などの重要な行事の前に隅々まで清潔に整えることができます。また、大掃除中に壊れた部品の確認や修繕の必要がある箇所を見つけることもできるでしょう。
■まとめ
お位牌は私たちにとって故人を偲ぶ大切な品です。毎日の手入れはもちろん、定期的な大掃除時には丁寧に磨き上げることで、大切な人への敬意を表すことができます。お位牌は時間と共に少しずつ変化し、味わいが出ていきます。その変化を大切にしながら、常に清潔で美しい状態を保つことが大切です。お位牌の手入れを行うことで、大切な人への想いをより深いものにしていくことができるでしょう。
もし、お手入れしている中で気になる汚れや傷などが見つかった場合は、お気軽に当店にご相談してください。状況によってどのようなお手入れが必要かはさまざまあるため、一度お位牌やお仏壇を見ながらお話できれば幸いです。