故人を偲ぶ大切なお位牌とおりんを掃除する方法について
当店のホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。11月になりだいぶ肌寒さが出てきましたね。お昼は夏日を観測する地域もあり寒暖差が激しく、体調管理や服装選びが今年は難しいと感じる今日この頃です。さて、本日は仏壇に置く「お位牌」や「おりん」の清掃方法をまとめてみました。年末の大掃除に向けてぜひ参考にしてください。
■お位牌の手入れの仕方について
お位牌の手入れに関しては、基本的にホコリを払う程度でよいでしょう。特に塗り仕上げのお位牌(黒やタメ色など)は、仏壇の中に安置してあまり触らないことが推奨とされています。
お位牌は、金箔や金粉、蒔絵などで装飾されていることが多く、これらの部分を強く拭くとはがれてしまう恐れがあるからです。金の部分をさけて、塗りの部分だけを軽く拭くのが良いですが、なかなか難しいため触らないのがベストとされています。
しかし、ホコリなどがかぶってしまうので、水拭きは避けて、軽く毛払いや柔らかいハケなどで清掃することをオススメします。お位牌に水分を持たせることは表面のひび割れや変形、色褪せやカビの発生を促すなど、様々な影響を与えるため、乾拭きが推奨とされています。
■おりんの手入れ方法について
新しいうちは、こちらも基本的にやわらかい布で乾拭きするのがベストとされています。研磨剤などを使わないといけないと思われる方もいらっしゃいますが、定期的にお手入れをしている場合は乾拭きでOKです。サビなどで使用したい場合はおりんの筋に沿って横方向に磨くことをオススメしています。
また、着色やメッキ加工、クリア塗装などを施されたおりんもあり、その場合もやわらかい布で優しく乾拭きし、ツヤが欠けていると感じる際は艶出し剤を使用して磨いて下さい。表面がコーティングされているかはなかなか判断が難しいため、基本的には布の乾拭きで、変色などが気になる方は一度近くの仏壇屋さんにご相談されることをオススメ致します。
■まとめ
お位牌に関してはホコリを取る清掃がオススメで、おりんに関しても乾拭きがオススメとなっております。木を基本としてた材質なので水や湿気は極力避けて、こまめに清掃する形がオススメとなっております。一度、ご自宅にある仏壇の状態をご覧頂き、最適な方法でお手入れしてあげてください。