春と秋のお彼岸の違いや過ごし方とは?
いつも当店のページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。台風シーズンが本格化してきニュースでも台風の話題が増えて参りました。暴風や水害などが河内エリアでも他人事でなくなってきた昨今。今まで以上に防災に対する意識を持たなければいけないと思いながら過ごしています。さて、今回はお彼岸についてのお話で、秋のお彼岸についてお話したいと思います。
■春と秋でお彼岸の違いとは?
「春分の日」を中日とした前後三日間の春のお彼岸と、「秋分の日」を中日とした前後三日間の秋のお彼岸があります。本来この期間は悟りの世界(極楽浄土)へ渡るための修行とご先祖様を供養する期間ということであるため、春と秋で大きな違いはないとされています。由来についても共通で、「彼岸」自体は「迷いや煩悩のない悟りの境地」と言い伝えられています。
一方、私たちのいる世界は「此岸(しがん)」と呼ばれており、「煩悩や欲の存在する世界」とされています。春と秋にある「お彼岸の日」は太陽が真東から登り、真西に沈む日だと言われており、彼岸と此岸が最も近づく日と考えられていることから呼ばれいてます。彼岸が近くにあることから、ご先祖様に想いが伝わりやすいと考えられるため、ご先祖様を供養するお墓参りに最適な日とされているそうです。意味的な違いは若干あるようで、秋のお彼岸は、収穫に感謝する意味合いが強く、秋の訪れを告げる行事とされています。
一方、春のお彼岸は、新しい年の始まりに先立って行われることが多く、新しい年の準備や家の掃除をすることが多いとされています。
■お供え物の豆知識
秋のお彼岸では、五穀豊穣を祝うことからお米やお酒、和菓子などを供えることがございます。お花を見ますと彼岸花だけでなく、リンドウやコスモス、キクなどを供えることもございます。豆知識としてはお餅がございます。秋はおはぎ、春はぼたもちを供えると言われております。おはぎを漢字で書くと「お萩」で、秋に咲く萩の花にちなんで名づけられたとされています。
対して、ぼたもちは「牡丹餅」と書き、春に咲く「牡丹」にちなんで名づけられたとされています。五穀豊穣と春の訪れにちなんで風流な名前を付けているんですね!ぜひ、どこかでお話してみてください。
■まとめ
ぜひ、秋のお彼岸ではお墓参りや仏壇で手を合わせるなど、先祖供養や感謝の気持ちを伝えるといったことをしていただければと思います。最後まで読んでくださった方だけに特別な豆知識として、お彼岸の関連でお会いしたご住職に教えていただいたことで、彼岸という言葉には元々、春の意味が込められているそうで、秋彼岸という言葉と別なんだそうです!