お仏壇の歴史
お役立ちコラム
インドで起こった仏教は、中国を経て百済から飛鳥時代の欽明天皇13年(538年)に初めて日本に伝わりました。それ以来千数百年間、歴史を越えて現在に受け継がれて参りました。
お仏壇とは、仏さまを安置するために一段高いところに作った壇のことです。この壇は仏さまの世界を表し、仏教界で最も高い位置を表現しています。 この位置を山にたとえて須弥山と呼び、この須弥山を形どったものが須弥壇で、そこに仏さまを安置します。すなわち、お仏壇とは仏さまを安置する壇のあるうつわのことです。
現在のようなお仏壇が一般家庭に普及するようになったのは江戸時代です。 「日本書紀」にもその記録が認められ、現存する日本最古のお仏壇は、飛鳥時代に造られた法隆寺の玉虫厨子とされています。
以後、仏さまを礼拝する時代の人々の生活や、時代が生んだ宗祖の教えなどにより、さまざまに変化して今日のような形になりました。 お仏壇は各村々にあるお寺の本堂を小型化してそれぞれの家庭に持ちこんだものといえます。